« 2012年03月 | メイン | 2012年05月 »
2012年04月28日
3DS「Newスーパーマリオブラザーズ2」はダウンロード版も併売
任天堂は2012年3月期決算発表に伴う社長説明でニンテンドー3DSおよびWii Uでパッケージソフトとダウンロード版を併売することを発表した。
パッケージ版とダウンロード版併売ソフトの第一弾は8月発売予定のニンテンドー3DS用ソフト「Newスーパーマリオブラザーズ2」の予定。Newマリオ2以降の任天堂発売ソフトは原則的にパッケージソフトとダウンロードソフトの併売となり、今夏発売予定の「鬼トレ(仮)」も対象となる。また、Wii Uは同時発売ソフトから併売を行う。
日本と北米ではニンテンドー3DSの接続率が70%に達し、ネット配信の土台は整いつつあると判断して決定したようだ。
一般的なダウンロード販売はメーカー直売のみで、固定価格であるのに対し、今回のダウンロード販売は直売も行うが小売店(店頭/オンラインショップ)でもダウンロードコードの販売を行う。価格設定も、小売店独自のものとなり、値下げ販売も可能だ。
商品の選択、支払いは小売店の店頭(もしくはオンラインショップ)で行うが、実際のダウンロードはNintendo eShopで16桁のコードを入力することで行う。自宅にネット回線がない人は3DSステーションや公衆無線LANでダウンロードすることも可能だ。
16桁のコードはおそらく、ニンテンドーポイントカードと同様にスクラッチタイプのカードか、レシート印字になるものと思われる。
パッケージソフトは在庫を持つ必要があり、過剰在庫による値崩れや、品切れによる機会ロスなどのデメリットがあったが、ダウンロードコード販売は、実際に販売された時点で仕入れが発生する方式があるため、在庫を保つ必要がないメリットがある。
ダウンロード販売のソフトは本体にインストールできるため、複数のソフトを同時進行でプレイしている時にソフトの入れ替えが少なくなるのは非常に大きなメリットだ。特にどうぶつの森や脳トレシリーズなど、1回のプレイは短いが毎日起動するようなソフトを手軽に起動できることは、非常にありがたい。
その反面、SDカードの容量に上限(現在は32GB)があり、インストールソフトの数に限りが出てしまうことや、家族や友人間でソフトの貸し借りができないというデメリットもある。ただ、Wii Uの場合は任意のUSBストレージが使えるので大容量のHDDを接続すれば、容量不足の心配はない。
小売店からの反発を最小限に抑えつつ、ユーザ側のメリットも考えた任天堂らしい仕様といえるだろう。eShopへのアクセスを増やすことで、体験版ソフトやダウンロード専売ソフトの露出も増えることになる。
今思えば、近年の任天堂ソフトで付属のマニュアルを簡素化し、3DS上で閲覧する電子マニュアルに切り替えていたのも、ダウンロード販売の布石だったのだろう。先日の本体更新で追加されたパッケージソフトのパッチ機能もダウンロード版と整合性を持たせるためのものだろう。既存ソフトでも、電子マニュアル付きのものは、8月以降ダウンロード版が提供されるかもしれない(新パルテナはおまけが付いているので難しいと思うが)
オンラインショップの場合にどうなるのかは不明だが、まさか印字されたカードが郵送されてくるというバカなことはないだろうから、メールでコードが送られてくるだろう。夜中にソフトが欲しくなった時に、その場でamazonで買えちゃったりすると非常にありがたい(eShopで定価購入してもいいのだが)。
この仕様だとネット通販に抵抗がない人の場合amazon一択になりそうだが、小売店独自の価格設定ができるということは、今まではありえなかった「ダウンロードソフトなのにショップ独自の予約特典」ということも可能だろう。実店舗はこの部分で差をつけてくる可能性がある。
また、当然のことながらダウンロード版は中古対策という側面もある。ソフトをクリア後にすぐに売る人は今までどおりパッケージソフトを買うだろうから、中古店に売る人が極端に減ることはないと思われるが、中古ソフトの買い手が減る可能性がある。
仕入れ値がないダウンロードソフトは、ソフトメーカーが価格改正しやすくなる。今まで発売後しばらくしてリリースされていた廉価版を用意する必要はなく、値段を下げるだけでいい。そうなると、中古店で古いソフトを探す人たちはダウンロード販売に流れてくるのではないだろうか。
ここからは余談。
今回の発表では、Wii Uの販売予測も公表された…が、なにこれ…。
WiiとWii U合算ってなんの参考にもならないよ!
高めの数字を出したら達成できない場合つっこまれるし、低めの数字を出したらそれはそれで黒字化できるのかとつっこまれるし、今のところWii Uの発売日も公表していないので具体的な数字を出すと探られるし、色々と意図があって数字をごまかしているんだろうなあ…。
参考までに2006年末発売のWiiは2007年3月末までの販売予想が600万台、ソフトが1,700万本となっていた。実際の販売数は本体が584万台、ソフトが2,884万本。ソフトが当初の予定より1000万本多く売れてる。(自分でまとめた資料が役に立った。ありがとう、4年前の自分)
ゲームキューブとWiiを比べるのは微妙なところだが、あえて参考にすると、2006年度のゲームキューブは2005年度と比べて本体が1/3程度の売上となっている。これに従うと、2012年度のWiiは300~400万台ぐらいだろうか。Wii+Wii Uが1050万台の予想なので、Wiiが350万台、Wii Uが700万台ぐらいだと予想する。
同じくソフトで比較すると、2005年度と比べて2006年度のゲームキューブソフトは半分程度の売上になっているので、2012年のWiiソフトは500万本ぐらいだろうか。そうすると、Wii Uの当期予想は2000万本ほど。
Wiiのリリース時より若干強気の予想。実績と比べると、本体がやや強気で、ソフトはやや弱気。発売半年で本体1台あたりのソフト数が約3本というのは比較的多い。この数字は、海外のWii Sports同様に、Wii U本体にソフトが同梱されることを前提としている可能性が高い。
E3後の第一/第二四半期決算あたりでもっと具体的な数字が見えてくると思うが、果たしてどうなるか。
関連記事
[NS] 任天堂2007年度決算まとめ:売上高は過去最高の1兆6724億円
[NS] 2006年度のWiiは予定の600万台販売をほぼ達成。2007年度目標は1,400万台
[NS] Wiiの今年度販売予想は600万台、価格は25,000円以下に
2012年04月24日
アリカ三原氏「3Dクラシックスは完全目コピー調整」
先日のNintendo Directで「3Dクラシックス 星のカービィ 夢の泉の物語」の発表された。ファミコンソフト(ゼビウスのみアーケード版)をほぼ忠実に3DS用の立体視対応ソフトにリメイクしたこのシリーズは、株式会社アリカが行なっている。
そのアリカ副社長である三原氏がTwitterで開発秘話を明らかにした。
3D
クラシックスのシリーズは完全目コピー調整なので、特に圧倒的ボリュームの『星のカービィ 夢の泉の物語』は普通のゲームを作るぐらい+αの作業量でした。当時の画像表現を3DSハードに再現する苦労は本にまとめられるレベル。— 三原さん。@アリカ (@miharasan) April 23, 2012
ゲームの移植にはいくつか方法がある。一番リーズナブルなのは、動作環境を整えてから元々のゲームソフトをそのまま持ってくるエミュレーションで、バーチャルコンソールは(多少例外はあると思うが)この方法で移植している。
他にも元のソフトのソースコードをもとに、移植先のゲーム機にあわせて書き換える方法がある。PS3とXbox360など、同世代のハード同士の移植はこのパターンが多い。
それに対し、今回、アリカが取った方法は「目コピー」だ。
これはもう、読んで字のごとく、元のゲームを見て、それをもとにソフトを作るだけ。ある意味シンプルだが非常に手間がかかる手法だ。
曲を聞いて楽譜を書いたり、演奏するのを耳コピというが、それのゲーム版だ。
「完全目コピー調整」と書いてあるので、調整以外の部分は流用できた部分もあるのかもしれないが、それでも大変なのは変わらない。
完全目コピーと言っても、当然触った所はあります。 それは大人の事情。 また、ゲーム性に関係ない所で触らせてもらった部分もあります。 例えば、そこから先に行くと死ぬ(落ち死に等)場所へのグラフィックは進行方向にフェイドアウトさせてます。
— 三原さん。@アリカ (@miharasan) April 23, 2012
コピーのみではなく、3D表現にマッチするように演出を変えている部分もあるようだ。
凄腕の職人たちが丹精込めて目コピーで移植した星のカービィ 夢の泉の物語だが、以前のインタビューで3Dクラシックスは6作品作っているという話が掲載されている。これが6作品目なので、次の作品はしばらく先になるか、今作で終了かもしれない。
追記:発売後、ファミコン版を開発した桜井氏から以下の様な発言が飛び出した。
30up逃した… (『夢の泉』は、ゴールのジャンプゲームで7〜1まで順番に取っていくと、UFOが大量にアイテムを落としてきて30upできる)
— 桜井 政博 (@Sora_Sakurai) April 25, 2012
各ステージをクリアするときに、ボタンをタイミングよく押して7段になっている地面に着地するミニゲームが用意されているが、7→6→…2→1と順番に取ることでカービィの残り数が30増えるという裏技が搭載されていたという。
それに対し、三原氏はblogで謝罪
昨日の桜井さんのツイートにある30UPは、
3DS版ではできません。
仕様ではなく『抜け(確認ミス)』です。
ほんと申し訳ないです。
エミュではなく目コピーだからこういう通常プレイで気づけないような仕様を見落とすこともあるってことなのね。仕様書とかなかったのかな…。
2012年04月21日
ニンテンドー3DSにパッチ機能搭載、3DSソフトの修正が可能に
任天堂は、4月21日に配信した「Nintendo Direct」で、4月25日午後配信予定のニンテンドー3DS本体更新に搭載される機能を発表し、パッチ機能を搭載することを明らかにした。
パッチ機能は、ソフトに対して発売後に発覚した不具合などを修正するもの。
今までは、ダウンロードソフトにおいて不具合を修正したソフトの再配信は行なっていたが、任天堂のゲーム機でパッケージソフトに対してパッチ機能が搭載されるのは初めて。
具体的には、マリオカート7において極端なショートカットができる不具合の修正が5月中に行われる予定。おそらくウーフーアイランド2だろう。パッチ配信後はパッチ未適用のソフトではネット対戦ができなくなる。
また、サードパーティ製ソフトでは「キングダムハーツ3D」「NEWラブプラス」も対象となっている。
キングダムハーツ3Dは特定条件下で進行不可になる不具合の修正が行われると思われる。
NEWラブプラスは不具合が多数報告されているのでどれが修正されるのか不明。全部直ってるといいのだが。
今回の本体更新では、パッチ機能搭載の他にフォルダ機能も追加された。
3DSメニューにフォルダを作れるようになり、1つのフォルダに60個までソフトを入れることができるようになる。
体験版ソフトや新作動画が多数配信されているため、3DSのメニュー画面でソフトが探しにくい状況になっていたのでこれは嬉しい。
本体機能の更新の他には以下のような発表が行われた。
・星のカービィ20周年で、関連商品をリリース
・「3Dクラシックス 星のカービィ 夢の泉の物語」を4月25日配信、600円
・「ジャストダンスWii2」を7月発売。EXILEのRising Sunを収録、4人同時プレイで全員違う振付、曲の一部をリピート再生する機能を搭載
・ポケットモンスターブラック2/ホワイト2に連動する3DSウェア「ポケモンARサーチャー」を6月23日発売、300円。3DSのカメラでポケモンを探してブラック2/ホワイト2に送る。
・「ポケモン立体図鑑BW」のバージョンアップ版「ポケモン全国図鑑Pro」を7月14日配信、1500円。全国図鑑のすべてのポケモンが3Dで見られ、詳細データを確認できる。
・3DS「カルドセプト」は6月28日発売。ダウンロードプレイで協力プレイが出来る。全国大会実施予定
・「ポケットサッカーリーグ カルチョビット」は7月12日発売
・2012年秋に「とびだせどうぶつの森」を発売
・2012年8月に「Newスーパーマリオブラザーズ2」を発売
定番タイトルのどうぶつの森が今年の年末商戦の先陣を切る事になるようだ。非常に楽しみ。
Wii U関連の情報は全くなかったが、おそらくE3で発表することになるのだろう。
また、岩田社長による発表の後でいくつかのソフト紹介動画が配信されたが、その中でもカルドセプトの映像が(ある意味)すごかった。
謎の美女、カルド・セプ子さんが紹介してくれるのだが、カルドセプトのことを「すごろく」と言い切ったり、「がっぽり」を連呼したりと、よくわからないがとにかくすごかった。とりあえず見て欲しい。
ダイスの目が「運」だとやたら強調していたのは「アレと違って、ダイスはちゃんとランダムになっていますよ」という主張だったのだろうか。
2012年04月17日
容量1.5TBの大容量光ディスクアーカイブの中身とは
WordやExcelなどのソフトで、上書き保存ボタンとして使用されるアイコンを見て、最近パソコンを使い始めた人たちは何だと思うだろうか?
↑こんなの
むかしからパソコンを使っていた人ならフロッピーディスクだとわかるだろうけど、最近はフロッピーディスクを見かけない。生産数も限られているので、未使用のフロッピーディスクはそのうちプレミア価格になるかもしれない。
パソコンのデータを外部に持ちだしたり、受け渡しする際には重宝していたのだが、現在はUSBフラッシュメモリや、CD-RやDVD-Rなどの光ディスクを使うのが一般的だろう。
CD-Rは640MBほどで、DVD(片面一層)は4.7GB、最近の大容量化したデジカメのRAW画像や、ハイビジョンビデオカメラの動画をやりとりするには心もとない。
今現在容易に入手可能で大容量のディスクといえばBlu-ray。規格がいくつかあるが、3層タイプのBDXL(100GB)が市販されている。128GBの4層タイプBDXLも規格上は存在していて対応ドライブも流通しているが、現在のところディスクの方は市販されていない。
100GBあれば、データの受け渡しには不自由しないが、大容量化したパソコンのHDDのバックアップ用や、テレビ番組録画用としては物足りない感じがする。
前置きが長くなったが、そんな光ドライブ容量不足に嘆く方々に朗報がもたらされた。
SONYが1.5TBの大容量光ディスクを発表したのだ。
大容量光ディスクアーカイブの市場創造に向けて(2012年04月16日)
ソニーは、「オプティカルディスク・アーカイブ」システムの製品第一弾として、2012年秋に高速規格USB3.0対応のドライブユニット「ODS-D55U」、本システム専用メディア(モデル名:ODC1500R他、300GB~1.5TB)を同時に発売、順次製品ラインナップを拡充していきます。
1.5TBあれば結構なデータがバックアップできる。
たっぷり溜め込んだ写真やビデオ、音楽データもまるごと1枚に入る。すばらしい。
一体どんなハイパーテクノロジーを駆使したのだろうか?
先ほどのページをもう一度見てみる。
ソニーは、コンパクトなカートリッジに12枚の光ディスクを内蔵、一つの大容量ストレージとしてファイルベースでデータを扱う、次世代光ディスクアーカイブ・ストレージシステムを昨年開発しました。
『コンパクトなカートリッジに12枚の光ディスクを内蔵』
すんごい力技だ。
128GBのBDXLを12枚入れれば、たしかに1.5TBほどになる。
一層タイプの25GBであれば12枚で300GB。
現在のBDXL価格(100GBで1枚4000円弱)から想像すると、最低でも1枚5万円にはなるのではないだろうか。一般向けの製品ではないのでおそらくその数倍の価格になる。
まだしばらくは、バックアップには2TBで1万円程度のHDDを使ったほうがよさそうだ。
2012年04月14日
ポケモンブラック2/ホワイト2の発売日は6月23日、amazonで予約開始
ニンテンドーDS用ソフト「ポケットモンスターブラック2/ポケットモンスターホワイト2」の発売日が6月23日に決定した。amazonで予約受付が開始されている。
オフィシャルサイトではプロモーションビデオが公開され、新主人公やジムリーダーのビジュアルが公開されている。前作と同じイッシュ地方だが、2年後の設定で地図は一部が氷に覆われている。
新ポケモンはパッケージに登場する「ブラックキュレム」「ホワイトキュレム」の2体だけ公開されている。今までのポケモンは最大5文字だったので、その制限が解除されたのではと言われていたが、戦闘シーンでは「キュレム」とだけ表示されていて、文字数制限は以前と変わらないようだ。
amazonでは特典なしだが、その他の店舗では特典が付く場合がある。各地のポケモンセンターでも特典あり。
2012年04月08日
生肉が売りだった飲食店が考えた抜け道
焼き肉チェーン店でユッケによる集団食中毒が発生して約1年。
それ以降飲食店で生肉メニューが姿を消して、生肉付きとしては寂しい思いをしている。
以前行ったことがある、つなぎを使っていない生の牛肉100%ハンバーグをほぼレアの状態で出す店の公式サイトのメニューを見ると、食中毒事件の前のメニューのままだった。
表面に火を通してすらいない生バーグ丼もメニューに残っていて、ずいぶんとアグレッシブだなと思い、実際に行っみた。
さすがに生バーグ丼は影も形もなくなっていたが、ハンバーグは以前の通り和牛100%を謳っていた。
しかし、何やら注意書きがある。
焼…石…?
よくわからないが、「火が通っていない赤身の部分があるけど、それはちゃんと焼いて食べてね」ということらしい。
実際に頼んでみた。
※食べる前に写真を取り忘れたので、食いかけ(というかほぼ完食状態)で失礼。
中、完全に生だわ、これ。
真ん中に鎮座する丸い物体が焼石で、水滴を落とすと一瞬で蒸発するぐらい熱くなっている。
生部分の肉を焼石に押し当てると確かにカリカリに焼けてしまう。
ハンバーグを持ってきた店員にも、しっかり焼いて食べるように説明された。
要するに「店としては生状態でハンバーグ出すけど、注意書きでちゃんと焼くように指導しているし、万が一、生で食べてしまって食中毒になる客がいたとしても責任はとりませんよ」ってことのようだ。
しかし、高温の焼石に生ハンバーグを押し当てても焼けるのは表面だけカリカリになって、中身まで焼こうと思ったら、かなり細かく切ってすこしずつ焼かないといけない。
クソ面倒だなあと思って生で食いました。うまいうまい。
2012年04月02日
円谷プロのエイプリルフールを支えた男の告白
毎年毎年飽きもせずニッチなターゲットを狙った微妙な滑り気味ネタを披露していることからもわかるように、私はエイプリルフールの悪ふざけが大好きだ。去年は震災自粛ムードで盛り上がりにかけたが、今年は大いに楽しむことができて大満足だ。
その中でも、Googleとスクウェアエニックスがまさかのコラボで、Googleマップをドラクエ風に作り変えるという超絶ハイクオリティのネタが話題をかっさらって行ったが、その裏で、個人ブログにちょっと長い文章が掲載された。
突然ですが、皆さんはアニメや小説や映画に登場するキャラクターが、“本当に居る”
と思いますか?
ミッキーマウスでも、仮面ライダーでもウルトラマンでも、アンパンマンでも美少女キャラでも何でもいいです。
僕は子どものころ、そんなもの、本当は居ないと思っていました。
でも、大人になった今は、本当に居ると思っています。
*
僕は、1985年1月31日、円谷という家に産まれました。
隠すつもりも大仰に言いふらすつもりもない、僕にとって極めて普通のことなのですが、僕の直系の曾祖父にあたる人は、円谷英二という人です。
blogの著者である円谷洋平氏は、特撮の神様と言われたウルトラマンの生みの親である円谷英二氏のひ孫にあたる。しかし、円谷プロとは無関係のWeb制作会社(「サイバーエデン株式会社)に新卒で入社し、一社員として働いていたという。
今回のblogでは遠まわしに記述しているが、以前のblogや彼のTwitter上での発言を見るかぎり、円谷プロがWeb制作を洋平氏の所属するサイバーエデン社に委託し、エイプリルフールの企画や、Twitter公式アカウントの更新を任せていたようだ。おそらくはコネだと思うが
サイバーエデン社が倒産し、現在は別会社で働いているが、エイプリルフールを機に昨年の4月、そしてその直前の3月11日について綴ったのが今回の文章だ。
原文を読んでもらったほうが良いので内容については詳しく触れないが、わかりづらい点があるので補足だけしておこう。
3月11日の震災・津波の直後、原発不安が日本中に蔓延するなか、ずっと悩みました。正しい答えは、今までの考え方をすれば自明です。
リアルタイムに結ばれている今の時代だからこそ、いまはまだ、こちらの世界に関わってもらうべきではない。
でも、先人の言葉や、キャラクター自身の言葉が、頭のなかをぐるぐると回っていました。
答えが明らかだからこそ、間違った選択をすることは、僕にしか出来ないと思いました。
たぶん、円谷洋平が産まれ、この業界にいて、今それが出来る立場にいるのは、この選択をするためじゃないかと、一瞬、そう思ってしまいました。
ここで黙っていたら、いままでのことがすべて嘘になってしまう。一瞬、そう思ってしまいました。
僕が直接話したことがない二人と、色々な人、そして、キャラクター自身に「ごめんなさい」と言ってボタンを押しました。
よく覚えていませんが、たぶん泣いていたとおもいます。
はっきりと書かれていないが、彼がキャラクタに謝りながら押したボタン、それは円谷プロ公式Twitterの発言ボタンのことであろう。
その発言がこれである。
【ぜんこくのおともだちへ】じしんがつづいてこわいかもしれないけれど、おとうさんやおかあさん、まわりのおとなのひとのいうことをきいていれば、だいじょうぶ。きみのことは、ぼくや、みんながまもるよ。きょうはゆっくりおやすみ。
— ウルトラマン (@m78_ultraman) March 12, 2011
彼は、キャラクタに魂があり、それは長年受け継がれていくものであって、キャラクタビジネスに関わる人間が勝手に歪めてはいけないと考えていた。
そんな中で起きた震災。
こんな時、ウルトラマンならどういうだろう、どんな言葉で子供たちを勇気づけるだろう、彼はきっと、震災報道を見ながら、何度も、何度も、ウルトラマンを、亡き曽祖父を、そしてウルトラマンに関わった全ての人を思いながら、書きなおしたことだろう。
キャラクタが、勝手に喋りだし、都合のいいことを言うことは、決してあってはならない。
いくら考えて、考えぬいて紡ぎ出した言葉も、ウルトラマンの言葉ではなく、自分の言葉に過ぎない。果たしてそれを書いていいものなのだろうか?しかし、今、自分に何ができるだろうか?その、葛藤の中で、涙を流しながらTwitterの世界に放った言葉、それが先ほどのTweetである。
blogはこんな言葉で締めくくられている。
皆さん知っていました?ウルトラマンって、遠いM78星雲に、本当にいるんですよ。信じていれば、自分自身と戦わなければならないときに、そっと背中を押して、助けてくれるそうです。
僕も、一年とちょっと前に、彼らに助けてもらいました。
きっと、いつも僕達のことを見守っているんだろうなあ、って思います。
4月1日はエイプリルフールですね。
嘘をついていいのは今日だけですが、その嘘は、いつまでも信じ続けたっていいんですよ。
あ、これを読んだ人は、ウルトラマンが本当に居るってこと、今日、誰かにこっそり教えてあげて下さい。
それでは、よい一日を。
エイプリルフールは、一年で一日だけウソをついていい日だ。
せっかくウソをつくのなら、人を騙すウソではなく、人を楽しませるウソ、人を勇気づけるウソをつこうじゃないか。
2012年04月01日
E3でWii UVを電撃発表!
任大堂はE3(Electronic Entertainment Explosion)で据え置き型ゲーム機「Wii U」の後継機「Wii UV」を発表した。発売日および価格は未定。
新型ゲーム機の発売前に更に後継機となる機種の発表は異例で、E3会場でも大きなどよめきが起こった。
発表の様子を見てみよう。
Satoru「かつて、ゲーム機は家庭内で邪魔な存在でした。
リビングのテレビのそばにあり、テレビを占有し、母親から嫌われる存在でした。ゲームばかりやって運動をしないと非難され続けました。
我々はゲームキューブに取っ手を取り付け、Wiiでは家族みんなで運動も楽しめるハードに進化させました。Wii Uではコントローラに画面をつけることで、テレビを占有することもなくなりました。
しかし、それで満足していいのでしょうか?ゲーム機に対する偏見をすべて取り除くことができたでしょうか。
我々はその回答となる新しいハードを作ることにしました。Wii UVです。」
前代未聞の新ハード発表に会場の興奮は絶頂に達した。
Satoru「Wii FitやWii Sportsで、家にいながら運動ができるようになりました。
新パルテナを熱心にプレイしたユーザは左腕だけムキムキになってシオマネキのようになっていると聞いています。
それでもゲームばっかりやっていると健康的でないと言われています。どうしてでしょうか?」
Satoru「原因は日焼けしていないところにあると思うんです。
そこでコントローラに紫外線(UV)照射装置を取り付けました。
説明するよりも実例を見せましょう。弊社のShigeruに実験台になってもらいました」
会場「……。」
・任天堂株主総会レポート202...
・10年ぶりにテレビ周りを刷新...
・次世代Switchの現実味のある...
・3万アカウントの凍結を見届...
・任天堂株主総会レポート202...
・レビュー:ゼルダの伝説 ティ...
・任天堂株主総会レポート202...
・Hue Sync Boxで映像とゲー...
・シンエヴァを鑑賞した人たち...
・藤子・F・不二雄「ノスタル...
・「呪術廻戦」単行本での加筆...
・「2.5次元の誘惑」がとにかく...
・緊急事態宣言が発令された日...
・24年前、真賀田四季は「他人...
・例の裁判の判決を傍聴した
・2019年の誕生日
・衝撃的ニュースのあとに攻撃...
・なぜSwitch Liteは7月に発...
・任天堂株主総会レポート201...
2024年06月 [2]
2024年05月 [1]
2024年02月 [1]
2023年06月 [2]
2022年06月 [1]
2022年03月 [1]
2021年03月 [1]
2021年02月 [1]
2021年01月 [1]
2020年09月 [1]
2020年04月 [2]
2019年11月 [1]
2019年09月 [1]
2019年08月 [1]
2019年07月 [1]
2019年06月 [2]
2019年04月 [2]
2018年12月 [2]
2018年09月 [2]
2018年06月 [2]
2018年03月 [1]
2018年02月 [1]
2018年01月 [1]
2017年12月 [3]
2017年11月 [1]
2017年10月 [1]
2017年08月 [1]
2017年07月 [1]
2017年06月 [2]
2017年05月 [1]
2017年03月 [2]
2017年02月 [1]
2017年01月 [4]
2016年12月 [4]
2016年11月 [1]
2016年10月 [2]
2016年09月 [1]
2016年08月 [1]
2016年07月 [1]
2016年06月 [3]
2016年05月 [2]
2016年04月 [3]
2016年03月 [2]
2016年02月 [9]
2016年01月 [5]
2015年12月 [7]
2015年11月 [1]
2015年10月 [4]
2015年09月 [5]
2015年08月 [3]
2015年07月 [2]
2015年06月 [5]
2015年05月 [2]
2015年04月 [3]
2015年03月 [1]
2015年02月 [3]
2015年01月 [2]
2014年12月 [1]
2014年11月 [1]
2014年10月 [3]
2014年09月 [2]
2014年08月 [1]
2014年07月 [2]
2014年06月 [5]
2014年05月 [2]
2014年04月 [1]
2014年03月 [2]
2014年02月 [4]
2014年01月 [2]
2013年12月 [7]
2013年11月 [3]
2013年09月 [1]
2013年08月 [2]
2013年07月 [1]
2013年06月 [3]
2013年05月 [3]
2013年04月 [2]
2013年03月 [1]
2013年02月 [2]
2013年01月 [2]
2012年12月 [7]
2012年11月 [1]
2012年10月 [2]
2012年09月 [3]
2012年08月 [2]
2012年07月 [4]
2012年06月 [10]
2012年05月 [6]
2012年04月 [9]
2012年03月 [4]
2012年02月 [3]
2012年01月 [1]
2011年12月 [3]
2011年11月 [2]
2011年10月 [5]
2011年09月 [4]
2011年08月 [2]
2011年07月 [5]
2011年06月 [4]
2011年05月 [2]
2011年04月 [2]
2011年03月 [8]
2011年02月 [9]
2011年01月 [12]
2010年12月 [10]
2010年11月 [1]
2010年10月 [3]
2010年09月 [6]
2010年08月 [3]
2010年07月 [6]
2010年06月 [18]
2010年05月 [3]
2010年04月 [6]
2010年03月 [1]
2010年02月 [1]
2010年01月 [9]
2009年11月 [1]
2009年10月 [3]
2009年09月 [5]
2009年08月 [1]
2009年07月 [2]
2009年06月 [5]
2009年05月 [3]
2009年04月 [3]
2009年03月 [6]
2009年02月 [4]
2009年01月 [4]
2008年12月 [4]
2008年11月 [8]
2008年10月 [11]
2008年09月 [4]
2008年08月 [1]
2008年07月 [12]
2008年06月 [5]
2008年05月 [9]
2008年04月 [8]
2008年03月 [8]
2008年02月 [12]
2008年01月 [6]
2007年12月 [14]
2007年11月 [10]
2007年10月 [13]
2007年09月 [11]
2007年08月 [14]
2007年07月 [23]
2007年06月 [13]
2007年05月 [17]
2007年04月 [30]
2007年03月 [22]
2007年02月 [17]
2007年01月 [28]
2006年12月 [21]
2006年11月 [20]
2006年10月 [11]
2006年09月 [13]
2006年08月 [11]
2006年07月 [11]
2006年06月 [18]
2006年05月 [14]
2006年04月 [10]
2006年03月 [9]
2006年02月 [7]
2006年01月 [7]
2005年12月 [9]
2005年11月 [12]
2005年10月 [6]
2005年09月 [7]
2005年08月 [12]
2005年06月 [5]
2005年05月 [21]
2005年04月 [14]
2005年03月 [44]
2005年02月 [15]
2005年01月 [15]
2004年12月 [25]
2004年11月 [26]
2004年10月 [21]
2004年09月 [21]
2004年08月 [5]
2004年07月 [17]
2004年06月 [10]
2004年05月 [18]
2004年04月 [2]
2004年03月 [4]
2004年02月 [4]
2004年01月 [7]
2003年11月 [1]
2003年10月 [1]
2003年09月 [1]
2003年08月 [13]
2003年07月 [1]
2003年06月 [2]
2003年05月 [2]
2003年04月 [15]
2003年03月 [7]
2003年01月 [7]
2002年12月 [5]
2002年11月 [9]
2002年10月 [1]
2002年09月 [12]
2002年08月 [16]
2002年07月 [21]
2002年06月 [33]
2002年05月 [79]
2002年04月 [30]
2002年03月 [25]
2002年02月 [24]
2002年01月 [31]
2001年12月 [43]
2001年11月 [52]
2000年04月 [1]
全記事一覧