amazonの嫌がらせ的な分割発送に関する考察
先日の記事でモール(ケーブルカバー)を8本買ったら大きなダンボール箱8個でamazonから届いた話を紹介した。コメント欄などでの反応を見ると、同様の対応をされたamazonユーザは少なからずいるようで、何らかの条件がそろうと、このような発送になるようだ。
自分が注文したときの履歴を確認すると以下のようになっている。
・8本のモールと一書にマンガ数冊とLANケーブル2本を購入
・amazonプライムに加入しており、お急ぎ便を使用
・「準備ができた商品から順に発送」を選択
・メールに「この注文は、2件以上に分けて発送されます」と記載
・マンガとLANケーブルは同じ箱で届き、伝票は箱の中
・モールは1本ずつ別の箱で、伝票は箱の外に貼付け
分割発送ではなく、まとめて発送を選んでおけば違う結果になったのかもしれないが、なぜ大きな箱8つで届いたのか考えてみる。
amazonの倉庫は同じ商品ごとにまとめて同じ場所に置くのではなく、空いている場所に新しく届いた商品を置いて、置いた場所を専用端末で記録するシステムになっている。どうせ端末で置いてある場所がナビゲートされるのだから、同じ商品を同じ棚の中に綺麗にまとめる必要がないという合理的な考えに基づいているわけだ。しかも、このほうが探しやすいそうだ。たしかに、マンガなどで同じ作品が一箇所にまとめられると途中の巻を探すのに逆に苦労する。
モールも8本集めて箱にまとめるよりも、一つ一つを機械的にピックアップして箱詰めしたほうが間違いが少ないだろう。中に商品がひとつしかないのだから、数え間違いはないし、伝票のバーコードをスキャンすれば商品間違いにも気づける。
伝票が箱の外に貼りつけてあった事を考えると、すでに梱包済みで倉庫に保管されているという事も考えられる。あのサイズの商品を入れる箱サイズは決まっているし、あらかじめ入れておいた方が発送はスムーズだ。箱はすでに捨ててしまったので手元にないが、どこかに中に入れた商品を示すバーコードがあったかもしれない。
大きな箱サイズについてはモール専用のダンボールを用意して在庫を保管する事によるデメリットのほうが大きいので、もともと箱のサイズはあまり多くないのだろう。細長い商品は自動的にあのサイズになるのではないだろうか。
送料がコスト高になることに関しては、運送会社とは大口契約で1商品ありで契約しているわけではないだろうけど、さすがにあのサイズ8個で送るようなことが日常茶飯事だと全体の契約を圧迫しかねない。
それでもこのような発送の仕方をするのは、amazonの主な取扱商品が小物で、こういった事例がレアケースだからなのかもしれない。
たとえば、1%の確率で発生するレアケースに対応するために全体の運用を変えて、レアケース発生時のコストを半分にしたとしても、そのことで費用面や作業効率の面で全体の運用が1%落ちるとしたらデメリットのほうが大きい。
箱や梱包のコストを考えると、300円程度のものをあのサイズの箱で別々に送るのは利益がほとんどでないか、赤字になるかもしれない。それでもモールを取り扱うことには意味があって、モールを買うことで、より利益率の高くて郵送や梱包のコストが低いLANケーブルやルータ、ハブなどを一緒に購入してもらえるし、品揃えが良いと顧客がリピータになるというメリットがある。要するに、スーパーの特売品のようなものだ。
ただ、エコという観点で見ると残念な感じなので、こんどモールを買うときは店頭かサンワダイレクトにしようと思う。
まあ、オークションなどで大きめのダンボールが欲しい場合は、自宅まで届けてくれるしモールがおまけでついてくるので超お買い得ではないだろうか。
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2010年04月02日:amazonから嫌がらせを受けた
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