動物園から逃げたリスを捕まえないと数年で太陽系が崩壊する

1か月後

最初の数日は1日で1匹増えていくペースで、おとなしいものだが、世の中そんなに甘くない。
複利は、利子にも利子がつくため、雪だるま式に増えていくこととなり、1か月後には1日2匹のペースで増加し、リスの数は73匹となる。

2か月後

2ヶ月後には、リスは177匹に増え、その10日後には第四回AKB48総選挙の参加メンバーの数を超える。
まだ異変に気づくものはいない。
せいぜいリスを見たとTwitterで雑談的に話される程度。

3ヶ月後

3ヶ月後、約450匹に増える。
Youtubeにリス動画が増え始める。

半年後

半年後、6700匹。リスの増加がニュースで報じられ始める。だが、まだ街の話題として軽く触れられる程度。
ニュースを読み上げるキャスターも可愛らしいリスの動きを見て笑顔をみせている。

9ヶ月後

9ヶ月後、リスは約10万匹となる。オフィス街でもリスを見かけ始める。
デイリーポータルZでリス肉を食べる記事が執筆される。

1年後

1年後、145万匹。政府で本格的な対策が協議されるが時すでに遅し。
マニフェストのリストにリス関連の項目が盛り込まれる。

1年半後

1年半後、3億匹を超えたリスが国内のいたるところで見られるようになり、経済に影響を及ぼし始める。
人々は海外脱出を始めた。
リスが原因のリストラで職を失う人も。

2年後

2年後、680億匹のリスで日本の経済は大打撃を受ける。
リス関連死が日本人の死因の1位に踊り出る。
「もっと早くリスのリスクに気づいていれば…」リスに踏み潰される直前になって政府関係者は後悔した。

3年後

3年後、2500兆匹のリスで、日本は完全に崩壊し、周辺国の被害も致命的だ。

ここから先は更に深刻だ。
今回逃げ出したリスはニホンリスだが、便宜上1匹200gで計算する。

そして世界が終わる

5年後、8𥝱3千垓(830,000,000兆)匹のリスの重量は、17垓(170,000兆)トンに達する。
これは地球の重量の約0.0028%にあたる。地球の自転速度が変わってしまう。

5年と1月半ほどで、リスの数が3.04×10²⁵匹になり、地球質量を超える。
6年半ほどでリスの数は1.01×10³²匹になり、太陽質量の1.9884×10³⁰ kgを超える。

10年後、23不可思議匹のリスの重量は4.57×10⁴⁷kgとなる。
太陽質量の23京倍である。
銀河系の中心にある超質量ブラックホールの重量と比べても桁違いに重い。
世界の終りである。

つまり、台風で逃げ出したリスを捕まえないと、数年で太陽系が崩壊するのである。

※元ネタは「このままのスピードでエグザイルが増えていけば２０４０年に地球は滅亡する。」なのだが、記事が消えてるので、はてなブックマークの方にもリンク。