アンケートが行われ、その結果を元に何らかの結論を出したり、議論をしたりすることがある。アンケートで出される数字は鵜呑みにしていいのだろうか?
一般的に、アンケートを実施するにはコスト(金・時間)が掛かる。企業が業務の一環としてアンケートの実施、結果の公表を行なう場合は、それ相応のメリットがあると考えていい。アンケートで目的に沿わない結果が出る可能性もあるが、アンケートを実施する際にいくつかの工夫をすることで、自分たちの目的に沿った結果に誘導することができる。
Impressに「10代のネット利用を追う:子どものDSユーザー、マジコン率が7割!? 野良APでネット接続、WEP破りまで」という記事が掲載された。
突っ込みどころが多い記事なので、これを例にとって、このアンケートの結果を疑ってみる。
引用:ゲーム機の通信機能(Wi-Fi)を使って遊んだことがある子どもは全体(2174人)の55.9%と半数を超え、そのうち小学校低学年で19.0%、高学年で23.3%、中学生で33.3%が自分で通信機能の設定をしていたという。
Wi-Fi利用率が過半数超え。
これを読んで、本当にそこまで高いの?と思った。
引用:Wiiのネット接続率は35%前後、これは日本国内の数字ですが。それからDSは、恐らくですが20%台です。
http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/091030qa/index.html
2009年10月時点では、DSの接続率が20%しかない。
この数字は中高年ユーザも含むものなので、小中高校生だともう少し高い値が出てもいいが、それにしても数字がかけ離れている。
ここで、母集団が一般的な小中学生と違うのでは?という疑いが出てくる。記事を読み進めていくと驚くような記述が目に入った。
引用:今回のアンケート調査では、回答者の92.5%が女子だったことも書き添えておく
えっ…
これはアンケートとして問題がありすぎる。いったいどういう恣意的な抽出をすればそんな集団にアンケートが取れるのだろうか?
しかも、このアンケート対象の男女比はこの記事では掲載されているが、アンケートを実施した企業のプレスリリースには掲載されていない。同時に発表している保護者向けアンケートでは男女比が半々であることを明かしているので、意図的に隠しているようだ。
いったい、このアンケートはどのように実施されたのだろうか?